カテキョ日記9A
Aさんは前回理科と数学の小テスト前日にカテキョをして、今回その結果を聞きました。
まだ答案は帰ってきてないけど結構できたそう✨
前までだったら絶対に理科か数学どちらかの記憶をなくして、なんならどちらも分からなくなってパニック!って感じだったのに、すごい成長です😭
嬉しすぎるね。
小テストたちはもうないそうなので今度は期末テストに向けて勉強していきます。
でも複数の教科を同時に覚えられるようになったのならかなりいけると思うのです。
今まで同時にたくさんのことを覚えられなくてダメだったので、それができるようになったなら今回は期待してもいいんじゃないでしょうかね。
そんなわけで数学からやっていきました。
数学は範囲が乗法公式・因数分解・平方根と、新しい概念が混ざってくるので少しずつ着実にできるようにする必要があります。
まぁAさんの場合どの教科でも少しずつ着実にが大切なのですが...
前回までで乗法公式をやったので、今学校でやってて分からないという平方根をやりました。
新しい概念なので先にやった方がいいですね。
説明すると「あーそんなこと?」って感じで理解してくれた様子。
いつもは学校のワークを終わらせていないのでそれをやるのですが、なんと今回はちゃんと全部やってあったので!!
渡した教材を使って演習をしました。
理解したことを忘れないうちに体に覚えさせましょう。
少しずつうんうん合ってる合ってると言いながら全て自力で解いてもらいました!!
ルートの概念は理解出来たみたいです🙆🏻👌✨
一気にやっても記憶が飛ぶので今日の数学はここまで。
次何やる??と言うとおもむろにAさんが取りだしたのはリズム譜。
音楽はクラッピング(手を叩く)テストがあるということで、まず音符が読めないAさんに変わってリズムをタン・ウン・タタタのように言葉にしていきます。
前にも書きましたが芸術センスのある人は音楽のセンスがないことが多いということで、わざわざ四分音符は〜八分休符は〜なんてやりません。
長い目で見て今のところAさんが音楽の道に進むことは無いでしょうし、もし知りたいと思ったらそのときまた覚えればいいのですから。
差し迫ったテストに向けてリズムを叩けるようになることが目標ならばこの方法でいいと思っています。
実際にメトロノームをテンポ80ほどでゆっくりと手を叩いて見せて、Aさんにやってもらうを繰り返しました。
四分音符1つずつの長さが揃わないところから始まったと思えばよくできるようになったと思います。
でもこれが譜面なし、または他のリズムと合わせて、またはテンポがすごく早いなどになるとまだ対応できないところです。
そもそも美術系の学校でこんなに音楽に力を入れてるのはなぜなんだ?という感じですが、実際のクラッピングテストに合わせて少しずつこれも練習していきましょう。
今回はこれでちょうど1時間。
今までだったらもっと時間がかかっていたと思うのですが、順調に進みました。
この調子でほかの教科もじゃんじゃんやっていこ〜
ではではまた。
七福杏奈
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カテキョ日記9E
今日はEさんの授業でした。
私が家に着くとすぐさま発狂。
最近発狂する回数が減っていたのでこんなに発狂するなんて絶対学校か家かなにかあったな、とお察し。
授業が始まると少しの間は大人しく宿題をやっていたのですが、突然「ちょっとどいて」という仕草をされ立つと、扉の引き出しからいらなくなった1年生のときのノートを取り出しました。
いやそれでなにするの?と思っていた矢先、突然机に向かって全力でノートを叩きつけはじめました。
ものすごい音と風。
そのうちノートは破壊され、床にはちぎれたノートのページが。
思わずやめろ!と強く言いそうになったのですが、あまりに長いことそれをやってるので、このままやめろって言ったって意味ないなと思い、会話を試みます。
単純な疑問として何故こんなことをするのか訳が分からなかったので聞いてみます。
「どうしたどうした。何でそんなことしてんの」
すると喋りたくは無いのか散乱したページの空きスペースに「イライラする」と。
ふむふむ、イライラするからノートを叩きつけてると。
「ではなぜイライラしてるの」と聞くと、
「学校いきたくない」とまた書いてくれました。
この調子でなぜ?なにが?を繰り返し聞いていったところ、
学校に行きたくない
↓
ゲームできないから
登下校に1キロも歩かなきゃいけないから
さらにその1キロを険悪な関係にある姉と行かないといけないから
とのことでした。
他にもいろんなことを無言のまま書いてはノートを叩きつけるを繰り返し。
ストレス発散に破壊衝動があるんだそうです。
当たり前ですが、ストレス溜めてあまり推奨できない発散方法を繰り返すのは良くないですね。
なのでそのまま今度はその2つの解決策を考えながら提案していきます。
「姉と通うのはルールなの?」
「ちがう」
「じゃあ1人で行けば?」
「つまらないから嫌」
「こっち方面の友達いないの?」
「いない」
友達作戦は終わりました()
本当だったら同じ方向の友達と話しながら帰ることであっという間の帰路、そして遊ぶ約束も取り付けてお互いの近くの公園で遊ぶ、というのが私の頃の定番だったので、そうしたかったのですが、どうやら無理なようです。
実際彼の家は本来その小学校の学区ではないのですから当たり前かもしれません。
そうなったら仕方ないので1人を楽しめるようになるしかありません。
電子機器の持ち込みは禁止だろうけど、
「スマホは家の外で使っちゃダメなん?」
「ダメではないけど登校には持っていけない」
まぁそうですよね。
けど、1人で1キロを楽しむって音楽か写真か空を見て歩くかくらいしかないですよね。
私の場合は一人で帰ってると思って鼻歌歌って帰ってたら後ろに友達がいたという恥ずかしい記憶がありますが、1キロ鼻歌歌って帰るのはさすがに難しい。なら曲を聞けるといいと思ったのですがダメですね。
私の当時の小学校までの片道は600mほどなので、彼はその倍歩いてるということになります。
足腰鍛えられるね笑
じゃあ方向性を変えていきましょう。
ゲームがしたいのは分かるが、破壊衝動が出るあたり確実に体力を持て余してるのではないかと推測。
「他に好きなことはないか、主にスポーツなど」と聞いてみると、「ない」の即答。
困ったね〜
ほんとに今の子は〜って思うけど、ここの家はお母さん以外全員ゲーム好きだから仕方ないでしょうね。
特にお父さんがゲームしてるんですから、それを見て子供も当たり前にゲームをするようになりますよ。
はぁ、困った。
なにか他に楽しいことを見つければゲームがしたいから学校行きたくないという考えはなくなるし、体を動かして疲れていれば破壊衝動なんて起こらないと思うのですが、どうやら体を動かすのは疲れるからいやだそうです笑
分かるけどもね。
やれば楽しいよ。
他にも姉とはなぜ険悪な関係なのか、なぜストレス発散が破壊衝動に繋がると思うか(これはどうやらYouTubeの影響らしい)、影響を受けているYouTubeはどんな人でどんなことをしてる人なのか、なぜ自分はサイコパスだと思うのか、どこからそういう情報を仕入れてるのか、など色んなことを聞きました。
色々わかったことの中で大切なこととして、ゲーム繋がりのYouTubeの影響で発狂や破壊衝動をかっこいいと思っていること、というのが1番に上がると思いました。
こういう感性を手に入れてしまった場合、それを消すことはできません。
じゃあこのままずっとこんなことするのか、と言えばそうでもありません。
よりかっこいいと思うもの、より美しいと思うもの、感動する体験を見つけることで容易く変わると思います。
つまり、感性は感性で上塗りすればいいのです。
そのために大切なのはいい影響を与え続けることしかありません。
先程も言いましたが、親がゲームをする姿を子供に見せれば子供はゲームをします。
逆に親が勉強する姿を見せれば子供は勉強するのです。
自分がやっていることは棚に上げて子供に理想を押し付けることはできません。
親の影響はモロに子供の行動に出ると思います。
そして彼はスマホから自分と同い年くらいのYouTubeの発狂キッズを見つけ、それに良くも悪くも心を動かされたから今の行動があるわけです。
それを変えるためには、感動体験を与えるのが手っ取り早いのです。
例えば男の子が憧れそうなスポーツ映画を見て感動すれば、やってみたいかも、となります。
それを一緒にやってあげるのです。
上手くいかないこともあるけど、1時間も練習すれば少し上達します。
それをしっかりと認め、褒めることで「楽しい」と思わせるのです。
そうすれば彼はそのスポーツが好きになるでしょう。
他のことでもいいのです。
分かりやすく綺麗な絵画展を見に行って、興味を持つなら絵を描いてもらって、うまくかけなくても認める・褒める。
この一連の流れで感性は見について行くのです。
触れていない感性を手に入れることはできません。これは大人も子供も関係ありません。
メジャー音楽の聞き方が歌詞メインの人にアンサンブルの美しさを語っても意味が無いのです。
その人には楽器ひとつずつを聞く習慣なんてないのですから。
逆に音ばかり聞いて歌詞を見ない人に歌詞の良さを語っても意味が無いのです。
その人は詞に着目するなんていう習慣がないのですから。
何を美しい、かっこいいと思うかは人それぞれです。
ですから子供のうちに色んな経験をして、色んな感性に触れて、自分の美しいと思う感性を取り入れて磨いていくサイクルが必要になるのです。
それができなかった、その機会を与えられなかった人間は何が好きなのか分からない、どうすればいいか分からないなどとなります。
一般常識的に悪影響を受けた人はそれは凶悪な人間になるかもしれません。
それを彼本人に今言ったところで受け入れないだろうと思ったので、これはお母さんに伝えました。
家庭でそういうことが出来るならやること、やれないなら授業の一環としてやることはできるし、今は算数の計算や漢字の書き方よりそういうことを優先させるべきだと思うということも。
ま、という感じに暴れるだけ暴れられ、他にも色んなことを聞いて、書いてもらって、話して、とカウンセリングだけで終わってしまいました。
最後は満足したようで、絶対体動かした方がいいと思ったので、散歩したら?と提案したら乗ってくれました。
疲れない運動ならいいらしい。
じゃあ一緒に出るか〜と思ったら、「一緒に散歩」という認識だったようです。
まぁこの後の予定はやることだけ決まっていて時間は決まっていないタスクだったので、一緒にまた色々話しながら散歩しました。
途中で通り雨に当たってしまいましたが、彼はスッキリしたようで良かったですね。
ではまた来週。
七福杏奈
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カテキョ日記8A
Aさんのカテキョ日記です。
前回に引き続き理科(化学)をやっていきます。
前回やったところまで覚えてるか軽くクイズ出したらなんとイメージは掴めていました!
イオンはプラスだったらマイナスにくっつくよね〜とか逆にマイナスだったらプラスにつくよね〜とかいうところはばっちり。
原子記号も銅というとC....o?というあとちょっとのところまで覚えられてるみたい
全部忘れてしまってるわけじゃなかったのが本当に良かった。
これも彼女的には大成長。
まずは原子記号をもう一度正しく思い出してもらって、そこから今度はイオン式の話に。
前回やった化学式は分子モデルを式にしたものでイオン式は電子の数を式にしたもので、同じような記号と同じような式ではあるけど別物なのよってところをモデル図を書きながら徹底的に理解してもらいました。
今回は小テストなのでそこまで範囲も広くないしおそらく出てくる化学式・イオン式も実験で使ったものくらいなのでそこだけピックアップ。
ものの1時間くらいで小テストの大切なところはやりおわりました。
あとは明日の小テストまで理解したことを忘れずにいられるか...
今の雰囲気ならいけそうだけど、突然分からないとパニックになり出すことがあるので、それはもう授業をどれだけ自分で再現できるかによりますね。
話はそれますが、私は中学生の頃定期テスト勉強の一環として先生ごっこをしてました。
それは友達に教えるというのもあるんですが、部屋にあるホワイトボードを使って自分なりの授業をするんです。架空の生徒に対して。
私が作った例題や穴埋め問題を出して、私が答える。
一人二役です。
一人っ子なので、頭の中で架空のストーリーを演じるのは大好きでしたし、それもその延長線上にあったようなものでした。
これは5教科に限りません。
特に覚えるのがつらい実技科目をそうやって覚えてました。
私の中学校は美術の先生は美術史を出すし、音楽の先生は音楽史を出すタイプの先生でしたので、暗記する部分はそうやって覚えてました。
ただ教科書に載ってる言葉のまま音読するわけではなく、あくまで目の前に生徒がいる、自分は音読してるんじゃない喋っているんだという意識に自然となってましたね。
そのお陰か5教科で450点を切る事はありませんでしたし、9教科書のときも800点は超えていたと思います。
ですので自分で授業を再現する、もしくは自分なりの授業をするというのはすごく効果的です。
理解出来てないことは説明もできませんからね。
話を戻してAさんの小テスト対策。
理科が終わったから終わり!ではなかったんです。
なんと追加の数学の小テストが明日だと判明()
いやそれやばいじゃーん。
ということで焦って数学もやりました。
数学の今回の小テスト範囲は乗法公式(2)
乗法公式なにそれおいしいの?くらいの状態だったので致し方なくまずは乗法公式(2)のやり方を説明。
乗法公式の仕組みは理解しているけど実際のやり方は覚えていない状態だったので、やり方だけ理解したところで実践。
乗法公式を含め公式系は唱えてても覚えられません。
実際に使うことで腕が覚えていくイメージです。
実際にその場でまず5問解いてみると、あー難しいな...×2と2乗が混ざってしまう...と典型的なところでつまずきました。
そういうことならもっと解きましょう!!!
ということで前に渡した新中学問題集を使ってじゃんじゃん演習していきます。
正直ここまで難しいのは出ないと思うやつでも本人の反応を見て爆発しなそうであれば解いてもらいました。
何とか分数の乗法公式までできるように!
あとはこれを忘れず明日の小テストに挑むだけですね。
乗法公式は理科の理解した状態とは違って、本当にただの暗記なので、忘れる前に演習を繰り返すしかありません。
それで理科のことを全て忘れてもらっても困るのですが....。
それは結果を見て考えましょう。
忘れるかもしれないことを考えても無駄です。
今は忘れないようにただ努力することしかできません。
次回の授業での結果報告を楽しみにしてます。
できなかったらできなかった時考えましょう
ではまた次回。
七福杏奈
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カテキョ生徒まとめと私のstyle
生徒が多くて分かりずらいかもしれないのでAさんからEさんまでどんな生徒かまとめです。
Aさん
芸術系私立中高一貫の中学3年生
女の子
性格:何が分からないか分からないけど出来ない!って感じだったのが最近は1つずつ分解して考えられるようになった。昔は情緒が激しく不安定だったけど、今は落ち着いてる。それでも1人では理解できないしやる気も起きない...親とは話すと喧嘩になるらしい。
カテキョ期間:小学6年生~
目的:学校補習・内部進学
科目:実技教科までなんでも
Bさん
私立中高一貫の中学2年生
女の子
性格:基本大人しいけど起伏が激しい。それでも昔よりはマシ。自分が分からないことに自分でイライラしてパニックになってさらに分からなくなってしまう。1度負のスパイラルにハマるとどんどん落ちていくので、落ちそうになったらできるところまで戻って精神を安定させるのが鉄板作戦。中学生になってから眠くなりがちなので好きなジャニーズの話で目覚めさせる。兄とは犬猿の仲。
期間:小学5年生~
目的:小学生のときは受験目的、今は学校補習
科目:基本数学、たまに英語や理科など苦手な教科も
Cさん
公立の小学4年生
女の子
性格:口が達者でよく喋る。喋ってる事の6割方がウソか信ぴょう性の低い噂。それを否定はしないが一般常識を教えるので時間を食うことがある。自分はできるが口癖。そのため学校でやっていないこと、自分が出来なそうなことを全力で嫌がり回避したがる。大丈夫、できるできると説得しつつ、本当にダメな時はやることを変えて思考をチェンジさせる。姉と仲が悪い。
期間:小学3年生~
目的:今後のために苦手を作らない
科目:算数と国語
Dさん
公立の中学3年生
女の子
性格:真面目なコツコツ型。けど異様に心配性。こんなんで私は受かるかな、受験どうしようと中2の夏から頭を抱えてた。勉強しすぎてタガが外れると何が起こっても笑ってしまう症候群を1日発症する。鉛筆が転がるだけで面白いらしい。その日は一緒に笑いながら勉強する。普段は心配性なので人より多く宿題を出すことで安定させてる。最近妹から「ずっと勉強してるね」という挑発を受けるらしい。
期間:中学2年生~
目的:受験対策
科目:数学、宿題と解説で理科、社会
Eさん
公立の小学3年生
男の子
性格:ずっとゲームしてる今どきの子供。意味もなく発狂する。何回も「うるさい?」と聞いてくる。うるさい自覚があるのにわざわざ発狂してるのでかまって欲しいだけだと思ってる。小学校の大声大会で2位だったことが自慢らしく何回も教えてくれる。とりあえず勉強をひたすらしたがらないので遊びながら勉強して宿題を終わらせるのが目標。
期間:今年の春休み~
目的:勉強に向き合う、学校補習
科目:算数と国語メインに他教科も
今持ってる生徒は以上です。
今まで持った生徒は
・内申2か3しかない公立中学3年生の女の子で受験に向けて5教科二人三脚で頑張り第1志望の都立合格。
・公立中学3年生の女の子で数学と受験間際に国語をやって志望私立合格。
・私立中高一貫の学校補習。数学メインに分からないことなんでもstyle
・公立小学6年生の算数と国語をやって公立中高一貫に合格。
・中学1年生の初めての定期テストで国語20点だった生徒が中学3年生の受験期には国語が1番解けるようになって余裕で志望私立合格。(国語のみ担当)
・公立中学3年生で11月時点で指示語の解き方セオリーも知らなかったが無事都立西合格。(国語のみ担当)
などなど
主に中学生を持つことが多いのですが、そのくらいになると好き嫌いや自分の意思がちゃんとあり、色んな生徒がいます。
それこそそういう考えを持つに至った彼ら彼女らの背景も様々で、例えば親とどうしても喧嘩になってしまうとか、不登校の時期があったとか、いじめが学校で起きてて行きたくないとか、持病があって勉強したくてもできないときがあるとか。
実際そういう生徒が過去にいて、今もいます。
そういう彼ら彼女らの大切な感情や多様性をちゃんと大切にしたいなと思っています。
学校の先生や塾の先生を含め大人は、そういう所まで見る時間も余裕もなくて「偏差値の高い学校に行った方がいい」とか「学校には休まず行くべきだ」とか頭ごなしに言ってきます。
いじめられる側にはお前が耐えればいいんだと、大人になって受け流せと言ってきます。
教職の仕事はばかみたいに忙しいし、生活するためには仕事して給料を貰わないといけないから気を回す時間が無いのもわかります。
仕方の無いことだと思います。
悪いのは誰かと犯人探しをするならば、答えはきっとこの社会です。
でもそんなことを言ったって誰も幸せになれない。
だから私はそんな忙しい先生や親の代わりに生徒とちゃんと向き合う存在になれればいいと思っています。
彼ら彼女らと向き合って一緒に嫌な壁は乗り越えて、少しずつ1人で立ち向かえるようになる補助輪になれれば幸いです。
それではまた。
七福杏奈
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カテキョ日記7C
今日のカテキョはCさん。
まずは算数から。
最近算数のわり算をかなり嫌がるので先にやるようにしてるのです。
数週間前はかなり嫌がっていた2桁÷1桁のわり算はこれでもかというくらい完璧にできるようになりました。
しかし学校ではやっていない3桁÷1桁のわり算をどうしても嫌がる。
やり方は説明して2桁のときと変わらない!できる!!とゴリ押すのですがどうしてもやりたくない様子。
じゃあ宿題にするか?ここを宿題に入れるといつもの倍宿題になるがそれでいいか?
と最終手段、宿題を引き合いに出す作戦。
3年生のときはどうしても宿題を増やしたくなくて必死にやってくれていたのですが、最近はなぜか宿題にする方がいいわ、今はマジでやる気ないから✋としれっとした態度を取られることが多い。
案の定今回も宿題倍でいいというので予定より5分くらい早く国語に移動。
これは算数をやるのに他の作戦を考える必要がありますね。
国語は前回出した宿題は途中までは頑張ってくれたみたいで、
「だれがいつどこでなにした」
沢山書いてきてくれました。
お姉ちゃんが関係する文のとき誰かが怒ってることが多いの意図的ですね?笑笑
まぁとりあえず嫌々ながら書いてきてくれたようです。
1日5文も書くの結構多いし一日目でやめるかと思ったのですが土日以外は書いてくれたので全然OK。
しかし相変わらずひらがながお好きなよう。
習った漢字は使わなきゃ覚えられません。
使ってください。
ここまで漢字を嫌がるなら漢字のテストかなにかを始めた方がいいかもしれないですね。強制的に書かせる習慣が必要かもしれない。
しかし少しずつ宿題を増やさないと嫌になるだろうと思うので今回はまだ出しません。
小学生や中学生には気づかれないように少しずつ多くしてあれ!?そういえば昔に比べてこんなに宿題こなせるようになってる!?というのを目標に徐々に増やしていくのが定石です。
それは漢字を3つずつ増やすような地道な道のりですけど、初め10個ずつから始めたら10回目の宿題には40個もやれますから。
そして少しずつなら本人もまぁこのくらいいけるなという気分でやってきてくれます。
さて国語の授業はというと、最近は原稿用紙にテーマを決めて書いてもらったあと、教材を使ってクイズゲームのように色んなことを書いてもらってます。
今日の作文テーマは「のみもの」だそうです。
いつも本人に書きたいテーマを決めてもらってます。その方が書きたくないこと書くより圧倒的に書いてくれるので。
今までは「今食べたいもの」とか「好きな動物」とか具体的に決まってたんですが、今回はただ「のみもの」というだけ。
さらに今までは書き方について私は、から初めてそのあとに理由も書いてね、と指定していたのですが、
今回はどういう飲み物かは自分で決めていいと伝えて書き方についても「具体例に出すのみものは2つまで」「100字以上書くこと」のふたつの条件を出すのみにしました。
そうするとものの5分程で書き終え、もう完璧だと言う態度。
見てみると、
「わたしがのみたいものは、リンゴジュースとぶどうジュースです。理由は〜。そのきっかけは〜。」
という形でよくかけていました👏
今までやったのを覚えて型に嵌めるという技を学んだよう✨
しかも100字以上を埋めるために付け足す技まで!!
すごいですね。
正直なところ、100字以上埋めるのに具体例沢山だすという方法を封じたので無理だと投げ出すか、書けるとしてもかなり時間を使うかと思ってたのですが、嬉しい予想外。
はなまるです💮
続けて教材を使って遊びながら色んな文を書いていきます。
例えば、
・「春」からイメージする言葉を20個書き出す
・あいうえお作文
・何かが間違ってる文を正しく直す
・言葉連想ゲーム
などなど
本人もかなり気に入っていて、算数で損ねた機嫌はだいたいここで直ります。
ゲーム感覚ならいくらでも書いてくれるのでこの教材は最後までみっちり使い倒してやろうと思います。
ここまで書けるようになったら少しずつ読解を混ぜていきたいところです。
しかし割合配分をしっかりと考えなければなりません。ここで突然じゃあ記述の読解やろう!なんてしてもせっかく書くことが嫌じゃなくなった本人のやる気を下げ、また書くのが嫌になってしまいます。
読解と記述は分けて考えていたので少しずつ読解を混ぜる必要があるのです。
では彼女の読解力は?というと、わりと読めている方。
どんな内容だった?と聞けばわりと正しい答えが返ってきます。
小4でそれは普通にすごいのですが、そこから問題になると書けないのです。
口頭で聞けばだいたい答えられるのに、書くとなったらできない。
それは問題文に対しての答え方(書き方)が分からない、または、口頭で聞かれないと問題文が理解できないなどがありますね。
まず日本語の正しい書き方までできるようになりました。
なので次回から作文をやめて、5行程の文に対する問題をひとつ解くところから始めましょう。
例えば、
くまさんは寝るのが大好き。けど親友のうさぎさんと遊ぶのも大好き。ある日くまさんとうさぎさんは遊ぶ約束をしました。しかしその日くまさんは寝坊してしまいました。急いで待ち合わせ場所に行くとうさぎさんからの手紙「今日はもう帰るね」それを読んでくまさんは泣きました。
問題:くまさんは手紙を読んでどう思ったか。
問題:くまさんが泣いたのはなぜか。
こんな具合に簡単なやつから問題の解き方を知って慣れて、そうして少しずつ文量と問題を増やして行きましょうね。
日記の宿題も今回までで十分かもしれないですが、次回新しいことをやるので本人のやる気と相談しつつ漢字を入れることを交渉しましょう。
ではではまた。
七福杏奈
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カテキョ日記6E
今日のカテキョはEさん。
Eさんは公立の小学三年生の男の子。
春からカテキョ始めたばかり。
とにかく男の子ってこんなにヤンチャなんですね()
こんなに大声で奇声を発するとは!というのが第一印象ですけど笑
まぁ一軒家だし、迷惑にならない程度に騒いだらいいんちゃう?って放置。
そんなことよりやることやろうね〜って感じでとにかくコロナ期間は宿題を終わらせるのみ!!って感じでした。
コロナの休校期間は毎日のように宿題があり、この量を明日まで??やったことない単元なのに??という疑問の中ただひたすら終わらせていく日々でしたね。
算数はやり方説明して解いて、説明して解いての繰り返し。
漢字はやる気がZERO〜♪になってしまうのでどうにか気を紛らわせながらやりきれるところまでやる。
理科やら社会もたまに突然カラーテスト用紙が送られてくるので一緒に読んで、なんだっけ??って悩みつつ答えてもらいました。
最近は学校も始まって、彼の中で金曜日はカテキョのやる気あるわ!とのことなので金曜日固定になり笑
そんなやる気のある金曜日でもどうしても逃げたい算数の文章題。
今までわり算の単元だったので、どーせ前と同じやり方でしょ?ってドヤ顔で答えてるけど違うんだよな〜
それは確め算までしてるから答えが問題まで元に戻っちゃってるんだよな〜
気づかないか〜
どこまで理解してるか分からないのでまず図に書き表してみると、34人を4人ずつに分けて8というのは分かってるみたい。
でも全員を座らせるための椅子は?ときくと何言ってんだって顔された挙句、わからないことが嫌になったのかYouTube見だした〜
分からなくないじゃん???この図を見てみよ??っていいつつなんとか9という答えまで持ってきた。
けど最後の単位がない!!
9なに??って聞いてもダメなようで、こういうのは国語の問題なのだろうか...と頭を抱えました。
もしかしたらEさんにもCさんと同じように日本語の宿題が必要かもしれないですね😇
とりあえず宿題はできたのでよかったけど、理解はまだまだ追いついてない感じでした。
理解してもらうためにはどうすればいいかもう少しかんがえなければですね。
アデュー
七福杏奈
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子供たちに広めたいこと③自信と自尊心
前前々回の記事で
子供たちに提供したい、広めたいこと3つのことを紹介しました。
今回はその③それにより生まれる自信・自尊心について説明していきたいと思います。
③それにより生まれる自信・自尊心
前回の記事で思考力についてお話しました。
自分で生きる思考力を持つこと。それにより生まれるのが自信と自尊心です。
誰かに自分の生き方を決めてもらっているうちは自信も自尊心も芽生えません。
もしそれに似たものがあるとすれば、それは傲慢です。
相手のことを考えずに我が物顔をする傲慢な生き物です。
私はそういう生き物を人間だとは思いたくないですけど、残念ながらそういう生き物が蔓延っています。
また、日本人は欧米人に比べよく自己肯定感が低いと言われますね。
人の目を気にしすぎることもそれと同じです。
だいたいそういう人は薄幸そうな顔をしています。
傲慢な生き物に自己肯定感の低い人間が精神を搾取されるのが今の日本の構造あるあるだと思います。
しかしそれで幸せになれますか?
「人間は幸せになる義務がある」
アリストテレスはそう言いました。
権利ではなく義務だと言うのです。
私もどうせ生きているのなら幸せになりたいと思います。
そして未来ある人間には幸せになる方法を自分で見つけられるようになって欲しいと思います。
何を幸せに感じるかは人それぞれです。
それこそゲームをするのが幸せな人、旅行に行くのが幸せな人、愛ある家庭を築きたい人、お金はいらないから自分の納得する芸術を生み出したい人。
色んな人がいます。
そして自分の幸せがどこにあるかは誰にも分かりません。
それを模索するために多様な価値観を学び、自分の生を思考してほしい。
そこから自然と自信と自尊心は生まれるのです。
自分を大切にできることは相手を大切にできることに繋がります。
そして幸せの輪が繋がっていく。
私はそんな世界を目指したいのです。
七福杏奈
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